もんたにっき

好きなこと好きなだけ

ぐるぐる

そう、この前の文化の日 - もんたにっきで読んでいた小説

 

江國香織さんの「ウエハースの椅子」

ウエハースの椅子 (ハルキ文庫)

なのだが、

 

主人公が子供のころは両腕をのばして一人でぐるぐる回るのが好きだったとあって

私もやったなあと懐かしくなった

 

子供のころ

とにかく毎日楽しいことを見つけては

今思えばなんでもないようなことでも

夢中でやっていたなあって

 

砂の中に落ちたB.B玉を見つけて拾って集めたり

頭の上に両手を乗っけて友人と二人で

自分たちの影を見て「目だ!」と笑い合ったり

ぬいぐるみで昼ドラ並みにドロドロの愛憎劇を何時間も続けたり

駐輪場の低めの柵を両足飛びで越えられるか競ったり(友達がそれで膝小僧に大きなかさぶたを作った)

自分たちから"楽しい"を掻き立てるものばかりだった気がする

 

久し振りに一人でぐるぐる回ってみたけれど

ちょっと気分が悪くなった

昔の私はどう楽しんでたんだろうか

昔の方が三半規管が弱かったはずだけれど(そうだ、ブランコで酔うくらい弱かった)

うまく思い出せなくて

ああ私も少しは「おとな」になったのかなあと思ったり

 

今の私は「何か楽しいことないかなあ」と

自分の外に頼ることが多くなった気がして

給食のおぼんを、どちらが早くみんなの机に並べられるか競って楽しんだあの時代を羨ましく思ったのでした