祖父
おじいちゃんが亡くなって5年以上経った
小さい頃から一緒に住んでたけれど
おじいちゃんについて私が知ってることは少ない
背が高くて口数が少ないこととか
1人で1パック食べちゃうくらい苺が好きなこととか
夕方の相撲は必ず見ることとか
毎日喫茶店へ出かけてゆで卵を持ち帰ってくることとか
たまに私のおふざけで大口を開けて笑ってくれたこととかだ
亡くなってから知ったこともある
すごくお人好しで、友人のために利益が出ないような商売に付き合ったとか
あまり家族と外出したことがないとか
(言われてみればそうだった)
それでも海外には仕事でよく行ってたとか
昔飼ってたにゃんこたちには激甘で、いつも夕食の刺身をあげてたなあ
おじいちゃんだけの愛称で呼んでて、その名前、おじいちゃんの声で今でも思い出す
もう会えないのかあ
って思うんだけど会えるような気がする
これからも
私の知らないおじいちゃんを知っていた人から
おじいちゃんのことを知ることができる
喫茶店でおじいちゃんはどんな話をしてたのかなあ
若い頃のおじいちゃんは何をしてたのかな
知りたいことがまだまだある
だからずっとそばにいる
そんな感覚